花粉症の治り方

花粉症の針灸治療、結(ゆい)では

花粉症の季節。花粉症には週に1回程度 鍼灸治療して あとは自宅で毎日 お灸をしてもらうようにしています。

お灸といっても痕のつかない痛くないマイルドなタイプ。うまくいくと、その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。

1ヶ月程度かけていったん症状をなくすことに成功したら、あとは症状が出るたびに治療していくというやり方も可能です。

治療には段階があります。お薬を飲んでいらっしゃる場合は

 

1段階

治療して花粉症の症状がなくなるか、非常に軽くなる。薬は飲み続けている。

 

2段階

薬をやめても、花粉症の症状が再発しない。

 

3段階

鍼灸治療の間隔を1週間以上あけても、花粉症の症状が再発しない段階で、控えていた外出を積極的に行うよう指導することもあります。自宅でのお灸は続けてもらいます。

私は積極的な外出を「天然の減感作療法」と呼んでいます。

 

「減感作療法」とは、アレルギー症状を起こす原因物質(花粉症の場合はスギ花粉など)のエキスを、長い時間をかけ少しずつ注射し、体を徐々に慣れさせていく西洋医学の治療法。 23年と長期間にわたるため根気が必要ですが、成功すればそれ以降は薬なしの生活が期待できるという点で注目されています。

 2014年からは注射ではなく「舌下免疫療法」という舌の下にお薬を入れるやり方がはじまりました。治療は最低2年間程度、毎日1回継続する必要があります。最低でも花粉症発症の3ヶ月前から始める必要があるといわれています。もちろん鍼灸治療と併用できます。

 

結では症状が出ないようになった身体で、外出してもらい、花粉に身体を慣れさせていきます。普通に暮らしてもらいます。「減感作療法」より短期間に同じ効果が上がっている感触をもっています。

 

以上のような具合になります。

 

3段階までいって、しばらく花粉症の季節を過ごした人の中に、次の年の花粉症の再発がみられない人がいらっしゃいます。

どの程度で満足して治療を終了するかは患者さんの気持ちひとつです。話し合います。

1段階でもう十分という方もいらっしゃいます。

薬を使っても、目はかゆいし、鼻炎症状が残る。なにより頭が重いし肩がこるという方が鍼灸治療して「目も鼻もすっきりしたし、頭も肩も楽になった。薬を飲んでいれば花粉症の症状は制御できるようになった。またつらくなったらお願いします」といって治療を終了なさる場合もあります。患者さんの選択を尊重します。

花粉症は針灸で治す病気、4年間 再発がありません

花粉が少し飛び始めたようです。先日、2010年に腰痛で来院されていた患者さんが久しぶりに来院されました。腰痛が4年ぶりに再発したということでこられたのですが、カルテをみるとスギ花粉症を治療して治っていました。その後、現在まで花粉症の再発はありませんでした。何より患者さん自身が過去に花粉症にかかっていたことを忘れていらっしゃいました。今年も鼻はなんともないとのことでした。4年間 発症なしです。やはり花粉症は、症状をおさえるだけでなく、針灸で治す病気です。2014年2月18日掲載


この男性は以前、患者さんの声で紹介していました。4年前の様子は以下からご覧下さい。


◆腰痛といっしょに花粉症や手足の冷えがなくなった


40代の男性です。2月に急に腰が痛くなったと来院されました。腰といっしょにいろいろ治していきました。例年は2月終わりから花粉症が出るのですが、出ないままに過ごすことができました。2年前から手足が冷えはじめ、デスクワークの時に手袋を使っていらっしゃいました。あきらめていらっしゃいましたが、治療してみると1ヶ月くらいで冷えは消えました。「例年より暑さを感じない」とのことですが、自律神経のバランスが回復しているからでしょう。約3ヶ月の治療中は肩こりもきれいになくなっていましたが、2ヵ月後のアンケートの時点ではさすがに肩がこりはじめたようです。

http://www.yuisuita.com/voice/index_2.php

スギ花粉症 舌下免疫療法と結(ゆい)の鍼灸 同じところ違うところ

花粉はたくさん飛んでいるようですが、結(ゆい)の花粉症治療は順調です。数日前に来院された若い女性の患者さんに花粉症の具合を尋ねると「今、花粉は飛んでいるんですか?」というご返事。ご本人のくしゃみ、鼻水が消えているので、花粉が飛んでいないのかと思われたようです。まだ2回の治療、それも10日前の治療です。別の病気を治すのが主な目的で、そちらの方の治療はまだ続くのですが花粉症はよくなっています。2014年4月14日掲載


☆スギ花粉症 舌下免疫療法と結(ゆい)の鍼灸 同じところは


スギ花粉症の治療法として舌下免疫療法が注目されてます。毎日 2年間 スギ花粉入りの薬を舌の下にたらし、スギ花粉に身体を慣らそうというやり方です。10月から専門医のもとで治療がはじまるとのことです。結(ゆい)の鍼灸治療も鍼灸で症状が緩和したら、マスクをとってスギやヒノキの花粉に慣れてもらおうというもの。花粉に慣れてもらって根治をねらうところは同じです。

☆舌下免疫療法と結(ゆい)の鍼灸 違うところは


花粉症といっても、花粉の少ない雨の日の方がつらかったり、飲みすぎたり食べ過ぎたり疲れたりした時の方が悪化したりする方は結構いらっしゃいます。花粉の量だけでなく身体の状態が花粉症には影響しています。身体の状態を整え、アレルギー反応をおきにくしていくのが鍼灸治療。肩こりや頭痛、身体の不調をいっしょに治していきます。舌下免疫療法には身体を整えるという視点はありません。またスギ花粉だけでなくヒノキやハウスダストの場合に効くのも鍼灸の利点です。


☆舌下免疫療法と鍼灸治療 併用が一番効果的


10月から舌下免疫療法を始めようとお考えの方で、ほかにもつらいところのある方は鍼灸と併用されることをお勧めします。いっしょに身体を整えた方がより確実にスギ花粉症を完治にもちこめるでしょう。


※舌下免疫療法を積極的にお勧めする文章ではありません。新しいからやってみようと考えるか、治療例が少ないから様子をみようと考えるかは各人の判断です。

黄砂や微小粒子状物質PM2.5はどうする

私の花粉症の治療では針灸して症状がおさまり体調もよくなったら、外出時にマスクをはずしてもらうようお願いしています。花粉に慣れて、花粉症を根治するためです。次の年も花粉症にならないための自然の減感作療法です。花粉だけが相手ならこれでいいのですが、ほかにも注意が必要なのがやっかいなところです。

2014年2月26日掲載
※減感作療法とはアレルギーの原因物質を徐々に与えて、それに対する抵抗力をつけるという方法です。ふつうは原因物質を薄めて注射します。


※結(ゆい)の花粉症の治し方は以下から

http://hari.yuisuita.com/category/1461803.html


この時期、ただようのは花粉ばかりではありません。黄砂や微小粒子状物質PM2.5もあります。黄砂は、花粉症が治った人でもアレルギー反応を起こす場合があるのでマスク等での予防をお願いしています。微小粒子状物質PM2.5は黄砂ほどはっきりはわかりませんが、遠くの山やビルがもやがかかったように見えたら要注意です。こちらも防いだ方がいいでしょう。


大阪府大気汚染常時監視のページ http://taiki.kankyo.pref.osaka.jp/taikikanshi/


☆PM2.5、半分は国産


PM2.5は全部が中国由来と思われるような報道が多いのですか゛、海洋研究開発機構や国立環境研究所の研究により、半分は日本由来ということがわかっています。日本由来のPM2.5は減る傾向にありますが、減らす努力はこれからも大切です。近畿は51%が中国由来ですが、関東は39%です。中国も昨年から5年間で27兆円を使い、2017年までに25%削減する対策をとりはじめたようです。大気汚染は日中韓の共通の課題で環境大臣が会議をもつほか、共同研究もすすんでいるようです。日経がわかりやすくまとめています。


日経の記事http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/nikkey/article.aspx?id=MMACc3000013022014


政府の取り組みは、参議院企画調整室の資料に詳しく記載されています。http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2013pdf/20131001141.pdf#search='%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E6%A9%9F%E6%A7%8B+PM2.5'

花粉症を悪化させる5つの方法

1.食べ過ぎる。飲みすぎる。


食べ過ぎ、飲みすぎは身体の中の余分な水分、湿邪を増やします。とくにくしゃみ鼻水がたくさん出る方はご注意ください。花粉症症状がほぼ治っていた男性2人が同時期に悪化したことがありました。花粉は増えていません。じつは2人は同じ職場、職場の宴会の翌日からいっしょに悪くなっていました。


2.辛い物を食べる。


かゆみが多い方はとくに注意してください。かゆみがひどくなります。くしゃみ鼻水中心の方はそれほど心配はありません。


3.睡眠不足


かゆみが多い方はとくに注意してください。かゆみがひどくなります。くしゃみ鼻水中心の方もこちらはご注意ください。


4.疲れる。


当たり前ですが、無理はいけません。


5.ストレスを受けて、気分が落ち込む、不安になる。


症状が悪化します。じつは抑うつ状態になると、顔の気の流れが停滞してきます。うつ病やうつ病的な症状を訴える方の多くに、鼻炎の症状がみられます。目の疲れや違和感、顔のこりを訴える方もいらっしゃいます。イライラしすぎるとかゆみが増します。この時期は避けられるものならストレスを避けてください。あなたの花粉症の時期をさけて、諸問題の解決をはかるようにしてください。人事異動や転勤、転居、入学卒業で環境の変化が大きな2月〜4月、ストレス要因はたくさんあって大変なのはわかっているのですが。2014年2月4日掲載

次の年は出なかった 

次の年は出なかった 

 

山上啓二(仮名)さんは20代後半の男性です。毎年3月〜4月に花粉症に苦しめられます。
0X年の2月下旬から3月いっぱいまで4回ほど鍼灸治療をしたところいったん花粉症は治りました。
2年後の3月下旬にテニスで腰痛をおこし、再度 来院されました。前回の治療の翌年は花粉症を発症しなかったとのこと。今回、のどがかゆくて胸のあたりもむずむずする、花粉症が発症しそうだということで、腰痛とともに花粉症の治療をして発症をおさえました。

30代の女性、肩こり花粉症セットの治り方

30代の女性、肩こり花粉症セットの治り方

30代の女性の方からこんなメールをいただきました。

一部を要約して抜粋すると
「発症してから約20年です。気になる症状は、鼻水、鼻のかゆさ、顔の肌のあれ、頭の重い感じ、目のかゆみ。薬を飲むと症状がだいぶマシになりますが、副作用で眠気やむくんだような感覚が続くので、出来るだけ薬を減らしたいと思っています。月に1,2度、肩のこりや体の重さが特にひどくなった時に、クイックマッサージに行きますが、その時だけすこし血行がよくなるように感じますが、基本的には慢性的な肩こりです。こりがひどいので、マッサージ師の方も強い力でほぐそうとされ、そのためにもみ返しが来ることが多いです。」
毎年2月中旬から5月初旬まで花粉症。肩こりはいつもつらい、マッサージしても、もちが悪いという方です。
200X年3月初めから治療開始、5回ほど一ヶ月治療したところ薬を飲まなくても花粉症の症状が出ないというところまで回復しました。自宅での温灸は毎日続けてもらいました。4月〜5月もほぼ週1回のペースで治療を続け、薬なしで花粉症の季節をのりきることに成功。肩こりもほぼ気にならない、仕事がたてこんでくると肩こりはでるけれど、しばらすると回復するといった状態です。

この方は湿邪(しつじゃ)、余分な水分が身体にたまりすぎるタイプの方でした。花粉症も湿邪が多く治りにくかったのです。頑固な肩こりも湿邪からでした。
湿邪をきちんとなくしていく治療をしたから花粉症も肩こりもいっしょに解消したのです。

症状が出たら治療するというやり方 20代女性の場合

20代後半の女性が200X年3月初めに来院されました。この方は例年4月〜6月に花粉症に苦しめられます。この年は2月終わりから発症してしまったとのこと。鼻水、目のかゆみ、咳がつらく、頭痛があるとおっしゃいます。花粉症のお薬はまだ使っていらっしゃいませんでした。

3月に週1回程度、治療してほぼ症状はおさまりました。花粉症の薬は飲まないまま自宅での温灸を続けました。その後は4月に2回、5月下旬に1回治療して花粉症の季節をのりきることができました。4月と5月は症状が出てきたら来院するという形で治療を続けました。
いったん症状をなくすことに成功したら、あとは症状が出るたびに治療していくというやり方です。

針灸治療は症状をおさえるだけではありません。 体質改善です。
その季節が楽になるだけでなく、次の年の花粉症の発症がなくなるか、ほとんど気にならない程度に抑えられる場合もあります。

※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少しだけ変えている場合があります。ご了承ください。

花粉症は、杉などの花粉によって起きる、眼や鼻のアレルギーです。アレルギーは身体の免疫システムが誤作動している状態。針灸は身体の免疫システムが誤作動している状態をなんとか正常にもどしてやろうという治療です。くしゃみ鼻水に対する対処療法的なつぼもありますが、真髄は免疫システムの誤作動そのものをできるだけ正常にしてやろうという治療にあります。

一般のお医者さまで処方される抗アレルギー剤は 免疫システムの働きを弱めてしまおうというもの。抗ヒスタミン剤は、免疫システムが働く中で放出されるヒスタミンのはたらきを抑えようというものです。眠気などの副作用がよく知られています。

ひどい症状の場合は ステロイド剤が使われるようです。アトピー性皮膚炎の治療などで ステロイド剤の副作用はよく知られていますよね。

抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などと針灸治療の併用は別に問題ありません。ステロイド剤を使われている方は 針灸併用することで 早くステロイド剤をやめることができるでしょう。

ついでの花粉症、人を治すということ

半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.150より 2007/03/13 

先日、うれしいことがありました。 遠方に転勤された患者さんから近況を知らせてくださるメールをいただいたのです。 時々、患者さんから近況を伝えるメールをいただきます。体調がいいという報告を読むたびに、この仕事をやっていてよかったとしみじみ思います。 

今回のメールをいただいた患者さんはご夫婦です。治療を終了して約1年になります。

 「花粉症もここ○○市では(花粉が)ブンブン飛んでいますが、自分・彼女ともに再発していません。」と書かれていました。

花粉症の再発がないのは朗報です。 でもこのご夫婦、じつは花粉症の治療でこられたわけではありませんでした。 旦那さんの方は、耳管開放症の治療で来られて、ついでに花粉症がよくなりました。奥さんは頭が重い、頭痛がするという症状で来られて、ついでに花粉症がよくなりました。 中国伝統医学(中医学)の基本は病気を治すことではなく、人を治すことです。 患者さんのバランスの崩れた状態を治してあげることです。 人を治し、結果的に 病気も治ります。 だからついでにほかの病気も治ります。

 耳管開放症については「耳管開放症を知っていますか 耳鳴り  難聴 立ちくらみ耳のつまり」をご覧ください。 

 頭痛についてはyuisuita.com以下をご覧ください。 

 頭痛の話 新版 頭痛の話

再発をなくす。治癒をめざす。

半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.66 より2004/02/24

 

 花粉症は、杉などの花粉によって起きる、眼や鼻のアレルギーです。 アレルギーは身体の免疫システムが誤作動している状態。針灸は身体の免疫システムが誤作動している状態をなんとか正常にもどしてやろうという治療です。くしゃみ鼻水に対する対処療法的なつぼもありますが、真髄は免疫システムの誤作動そのものをできるだけ正常にしてやろうという治療にあります。 

 

一般のお医者さまで処方される抗アレルギー剤は 免疫システムの働きを弱めてしまおうというもの。抗ヒスタミン剤は、免疫システムが働く中で放出されるヒスタミンのはたらきを抑えようというものです。眠気などの副作用がよく知られています。治す治療ではなく症状を抑える治療ということになります。 再発をなくす。治癒をめざす。 免疫システムの誤作動そのものをできるだけ正常にする、治す治療をめざすのが針灸治療の立場ですから、昨年 治療した患者さんの花粉症の再発がないのが、私にはうれしい限りです。 

花粉症を元々もっていて、ほかの症状で時々治療にみえられている患者さんたちがいらっしゃいます。その方たちに今のところ花粉症の症状がほとんどみえません。今年は花粉も少ないせいで、大丈夫なのかなと思っていると、初めて診る患者さんは鼻をぐずぐずさせながらみえられます。 花粉が少ないからだけじゃないんだと、にやっとしています。 

花粉症の治療は、例えば ぎっくり腰なんかとは違い、その人の身体の状態を見極め慎重に、いろいろと工夫しながらやっていく治療です。ぎっくり腰は、患者さんにとってはひどい痛みで大変ですし、劇的に治って感謝されることも多いのですが、針灸治療する側からみると そうはむずかしくはない治療です。駆け出しの針灸師でもそれなりの効果は上げられます。

アレルギー症状はもう少し複雑です。免疫システムの誤作動そのものをできるだけ正常に戻そうというのですから。花粉症の治療がうまくいって再発がないと、患者さんも喜ばれますか、私も負けないくらいうれしい気持ちになるのです。 花粉の量が多くなると症状がひどくなるかといえば そればかりではありません。疲れていたり お酒を飲みすぎたり、食べ過ぎたり、ストレスが多かったりすると悪化します。身体の中の過剰な水分(湿邪、しつじゃ)が多いと悪化するので、身体の外の湿度の高いときにもひどくなります。雨の日のほうが、花粉は少ないはずなのに悪化するといわれる方も結構いらっしゃいます。 春先は 移動や引越し、卒業、入学などでなにかと忙しい時期ですが、疲れすぎないように、ストレスをためないように ハードな仕事のあいまに、スローな時間を楽しむ感じでお過ごしください。

▲このページのトップに戻る