耳鼻のど専門 (ゆい)鍼灸院

〒564-0041 大阪府吹田市泉町2-47-27-102 スーパーライフ前
阪急吹田駅 徒歩5分

診療時間
午前9:00~12:00/午後2:30~5:30
定休日
日曜・水曜・祝日・土曜の午後・月の最終木曜

電話予約8:30~18:30(土曜は13:30)

06-6380-2236

耳鳴り難聴とLiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)

耳鳴り

耳鳴りはいろんな原因からおこります。

外耳に耳垢や異物が耳につまっていてもおこります。

中耳の部分がおかしくなった場合は急性中耳炎や慢性中耳炎、耳硬化症、耳管狭窄症などが原因です。

内耳では突発性難聴、メニエール病、老人性難聴、内耳炎、音響外傷などの原因があります。

中枢疾患では聴神経腫瘍、脳血管障害、脳腫瘍などがあります。

そのほか身体のさまざまな不調からもおこります。疲れていて耳鳴りがしたけれど、よく眠ったら耳鳴りが治ったというのもよくある話。鍼灸は耳鳴りがある時はまず睡眠について聞き、不眠があれば しっかり不眠を治すようにします。

 耳鳴りの治療は非常にデリケートです。鍼灸治療によって一時的に 耳鳴りが大きくなることもありますが心配はいりません。半日から1日で 収まり 治療前より小さくなります。あるいは治療前と同じになります。

もし耳鳴りが 大きくなったままの時は おっしゃってください。治療法を再検討します。

 

 

難聴

難聴は伝音難聴と感音難聴に両方が関係する混合難聴に分かれます。

伝音難聴は音が伝わっていく過程の伝音機構に障害が生じたための難聴で、外耳、中耳がおかしくなっています。気導聴力は障害されていて骨導聴力は障害されていません。ヘッドホンをつける普通の聴力検査は気導聴力を調べています。骨導聴力は別のやり方をします。

感音難聴は、伝わった振動が内耳、蝸牛(かぎゅう)を刺激し、刺激が聴神経から大脳で音として認識されるまでの過程に障害が生じた難聴です。内耳、聴神経から大脳までがおかしくなっています。

混合難聴は、この伝音難聴と感音難聴が混在しておこったものです。

聴力検査では20dB(デシベル)までを正常聴力、40dBまでを軽度難聴、70dBまでを中等度難聴、70dB以上を高度難聴としています。

◆聴力は聴力検査の結果がすべてではありません

難聴の治療をしていると、患者さんから「聴力検査の結果に変化はないけれど聞きやすくなった」と言われることが時々あります。聴力検査の結果もよくなり、聞きやすくなったという患者さんの方が多いのですが、「検査結果は同じだけれど聞きやすくなった」という患者さんもいるのです。

音は空気の振動が耳の中の蝸牛というところで電気信号に変わり、聴神経を通じて脳に運ばれます。ただそれで言葉が理解できるわけではありません。日常の「聞く」は言葉を理解して初めて「聞く」となります。大脳皮質の様々な場所にある言語野(げんごや)が働いて「聞く」となります。聴覚野(ちょうかくや)だけでなく言語野も大切です。

◆いっしょに脳を活性化しています

私は中医学の伝統的なやり方で治療していますが、そのツボの使い方はうつ病等の治療と共通するものがあります。言語野を刺激しているのだと考えています。患者さんには「耳の機能回復といっしょに脳を活性化しています」とお伝えしています。

聴力は正常だけど、聞きにくい、APD(聴覚情報処理障害)という病気もあります。

 

LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)

日経メディカル 2025/02/05に以下の記事が掲載されていました。医療関係者しかアクセスできない記事なので要約して紹介させていただきます。

◎にぎやかな場所や複数人での会話、電話対応などで聞き取りが困難に

「音は聞こえているのに話が聞き取れない」LiD/APDとは

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202502/587382.html?n_cid=nbpnmo_mled_weeklyrank

○「雑音の中で話が聞き取れない」「テレビや映画は字幕がないとよく分からない」──。患者やその家族からこうした訴えがあったら、「LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)」かもしれない。LiD/APDとは、聴力検査では異常がないにもかかわらず、聞こえにくさを感じたり、聞き間違いが多かったりといった症状が見られる状態だ。

○これまでLiD/APDは診断基準が確立しておらず、「気のせい」などと判断されて見逃されがちだった。だが、2024年3月に「LiD/APD診断と支援の手引き(2024第一版)※」(以下、手引き)が公表され、多くの耳鼻科医でLiD/APDの診断ができるようになった。

○ LiD/APDの症状は、聴力検査では異常を認めず、静かな場面や1対1の会話では問題なく聞き取りができる一方で、特定のシーンで聞き取りが難しくなることが特徴だ。例えば、「騒音下での聞き取り」「早口」「複数人との会話」といった、会話の難易度が上がる場面で聞き取り困難症状を訴える。

調査では、難聴と診断されたことがない(診断されていない軽度難聴などを含む)1890歳の成人1391人のうち、約25%が聞き取りに困難を感じていると報告された。

○LiD/APDの場合、聴力検査では正常な結果になることから「音として拾うことはできる状態」、すなわち末梢性の聴覚障害がない状態だ。音を拾った後の聴覚情報の処理の段階で何らかのトラブルが生じることで「聞こえにくい」状態になっていると考えられている。

○LiD/APD患者やLiD/APDが疑われる患者に対して、現時点で特に有効な治療はない。そのため、基本的には生活に困らないような支援を行うことが求められる。LiD/APDの背景因子は言語能力や認知機能などが複合的に関係し、支援方法も多岐にわたるが、特に日ごろからの関わり方の工夫が重要だという。

 「最も簡単にできるのは、名前を呼びかけてもらってから会話を始めてもらうこと。これだけでも患者の負担はかなり減るそうだ」その他にも、会話をリアルタイムで文字起こしするスマートフォンアプリや、補聴援助システムの使用も有効だ。以上一部抜粋と要約終わり

◆難聴の治療をしていると、患者さんから「聴力検査の結果に変化はないけれど聞きやすくなった」と言われることが時々あります。聴力検査の結果もよくなり、聞きやすくなったという患者さんの方が多いのですが、「検査結果は同じだけれど聞きやすくなった」という患者さんもいるのです。

音は空気の振動が耳の中の蝸牛というところで電気信号に変わり、聴神経を通じて脳に運ばれます。ただそれで言葉が理解できるわけではありません。日常の「聞く」は言葉を理解して初めて「聞く」となります。大脳皮質の様々な場所にある言語野(げんごや)が働いて「聞く」となります。聴覚野(ちょうかくや)だけでなく言語野も大切です。

私は中医学の伝統的なやり方で治療していますが、そのツボの使い方はうつ病等の治療と共通するものがあります。言語野を刺激しているのだと考えています。上記の記事では「現時点で特に有効な治療はない。」とされていますが、鍼灸で「聴力はそれほど悪くないけれど聞こえにくい」に挑戦していきます。

中医学からみた耳鳴り、難聴

中医学では難聴のことを耳聾(じろう)と呼んでいます。耳鳴り、耳聾は中医学では一般的には肝火上炎、痰火欝結、腎精虚損、脾胃虚弱の4分類ですが、これを5分類とすることを私は学会に提案しています。痰火欝結と脾胃虚弱の中間形として痰湿欝結あるいは痰湿阻絡といった分類を加えるという案です(専門誌「中医臨床」2009年9月号118号の「痰湿うっ結(痰湿阻絡)を考慮した難聴の治療」)

耳鼻科の医師は基本的には耳や鼻だけをみているのですが、中医学はどの分類でも身体全体と耳と鼻を関係させて診ているのが特徴です。身体全体を調整しながら耳鳴り、難聴を治していきます。

耳鳴り、閉そく感、音が響いていた60代の女性

患者さんの自筆のアンケート

残暑きびしい頃に60代の女性が来院されました。7月から左耳の閉そく感が出ていました。耳鳴りもするようになり、今は高い音を聞くと音が響いて聞こえるようになりました。耳鼻科にも通っていますがなかなか治りません。

2回ほど鍼灸治療すると、音が聞こえやすくなりました。5回ほど治療すると音が響いて聞こえるのもなくなりました。ただ耳鳴りは残ります。一か月半ほどで昼間に聞こえる耳鳴りはなくなり、音の響きも再発することがなくなりました。

左耳の閉そく感と夜になると出てくる左耳の耳鳴りが気になるため、治療を続けました。

結局 4カ月 19回の治療で一切の症状がなくなり治療を終了しました。3か月17回ほどで大体 症状はなくなっていたのですが「再発しないように」と一か月に2回治療して経過を観察し治療を終わりました。最後の一か月は「探さないと耳鳴りはない」という女性に「探さないでください」とお願いしていました。

耳鳴り、閉そく感は聴力低下からくる部分と自律神経の乱れ、心理的不安からくる部分が入り混じっています。鍼灸はどちらにもよく効きます。

◆患者さんのアンケート

非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない治療前の苦痛を10とすると今の苦痛は0である。

◆患者さんのコメント

最初 こちらに来た頃は色々な音が響いて(例えばスーパーのバーコードや歩行者信号etc)毎日の生活もままならないほどでしたが、その後ひどい耳鳴りもありましたが、こちらに通うようになってから少しずつよくなっていき、今では気にならなくなりました。以前は元の生活にもどれるのか不安もありましたがおかげさまで以前の生活を取り戻すことができました。本当にお世話になりました。ありがとうございました。2025年5月掲載

咳と一緒に治った耳鳴り

患者さんの自筆のアンケート

20代の女性が突発性難聴の後の耳鳴りを何とかしてほしいと来院されました。約一か月前に左耳が突発性難聴になり病院で治療を受けましたが、耳鳴りが残りました。聴力も30デシベルと少し落ちています。

幼児のお母さんで1週間前から風邪をひき鼻水が出て、喉が痛いそうです。首も腰も痛くて、寝つきも悪くなっています。

一か月に4回治療したところ、耳鳴りは軽減しました。いつも耳鳴りしていたのが高い音や大きな音を聞くと耳鳴りし始めるという状態になりました。首と腰の痛みはなくなりました。風邪はいったん楽になっていましたが咳がでるようになっています。鼻水も出ます。

2回治療して耳鳴りはなくなりましたが、咳は続きます。さらに治療して咳も鼻水もなくなったのを確認して治療を終わりました。以前より聞きやすくもなった、聴力も上がった気がすると言われました。2カ月半に9回の治療でした。

アンケートでは

「非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。」との回答をいただきました。

 

病院ではこれ以上の改善は難しいと言われ落ち込み、HPを見てこちらに来ました。院長先生に治るでしょう!と言われ治療をお願いし、段々と症状が警戒し、最後の治療では耳鳴りが完全に治って、その他 腰や首の痛みも治していただきとても感謝しています!お世話になりました!ありがとうございました!お元気でこれからも頑張って下さい。

以上患者コメント

鼻炎等の症状があると耳もすっきり治りにくいので、鼻もいっしょに治します。咳を治すのは得意です。コロナでやめていた咳の鍼灸治療を再開しています。風邪をひかれなかったら、もう少し早く治っていた症例ですが、耳だけがつらいという患者さんよりも、耳もつらいけど○○もつらいという患者さんを治すことの方が実際は多いのです。身体全体の気の流れを整えること、消耗していた気を補いながら治療することで治療効果を高めることができます。2025年5月掲載

耳の中の図

 

難聴の治療をしていると、患者さんから「聴力検査の結果に変化はないけれど聞きやすくなった」と言われることが時々あります。聴力検査の結果もよくなり、聞きやすくなったという患者さんの方が多いのですが、「検査結果は同じだけれど聞きやすくなった」という患者さんもいるのです。
先日治療したある高齢の患者さんは「聴力も少し良くなった。何より聞きやすくなって助かる。高価で性能のいい補聴器はやめることにする。音は大きくなるのだが雑音も大きくなって聞きにくい。」とおっしゃいました。

音は空気の振動が耳の中の蝸牛というところで電気信号に変わり、聴神経を通じて脳に運ばれます。ただそれで言葉が理解できるわけではありません。日常の「聞く」は言葉を理解して初めて「聞く」となります。大脳皮質の様々な場所にある言語野(げんごや)が働いて「聞く」となります。聴覚野(ちょうかくや)だけでなく言語野も大切です。

☆いっしょに脳を活性化しています

私は中医学の伝統的なやり方で治療していますが、そのツボの使い方はうつ病等の治療と共通するものがあります。言語野を刺激しているのだと考えています。難聴の治療を本格的に始めたのは2005年からですが、それ以前から「うつ病」の患者さんを多数 治していました。私の難聴、耳鼻科疾患の治療は、「うつ病」「双極性障害」「パニック障害」等の治療経験をふまえたものです。患者さんには「耳の機能回復といっしょに脳を活性化しています」とお伝えしています。

※APD(聴覚情報処理障害)については以下をご覧ください。私の治している患者さんの中にはAPDとまではいかないけれど、一時的に近い状態になっている方もいるかもしれないと考えています。2025年4月掲載
NHKのラジオ  NHKジャーナル 放送日:2019/12/24https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/nhkjournal/78zXdJ_Qo.html

10年後に再発? 50代の女性の難聴

自筆のコメント

10年前に左耳の「突発性難聴」と診断され治した女性が 再度 来院されました。一か月前からめまいと左耳の耳鳴りが始まりました。首や肩もひどく凝ります。耳鼻科には行っていません。10年前に耳鼻科で治療しても治らなかったためです。めまいは来院時にはなくなっていましたが、ひどく耳がつまります。

※私は耳鼻科に行かないことを推奨はしていません。患者さんの選択に任せています。多くの患者さんは鍼灸と耳鼻科の治療を併用されています。ただ今回のように再発された場合は、結(ゆい)に最初から来られることもよく経験しています。

 

約一か月に5回 治療したところ耳鳴りも耳のつまりも、首肩コリもなくなり治療を終了しました。

 女性からは「非常に良い効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない」というアンケート結果と以下のコメントをいただきました。

以前も難聴で治療を受けたことがあったが、今回はその時よりも症状の改善が早く、治療に来て良かったと感謝しています。コメント以上 

10年前の「突発性難聴」もじつは「急性感音性低音難聴」に近い状態ではなかったかなと思っています。前も低音が下がっていました。突発性難聴の再発はないといわれています。ただ鑑別はそれほど重要ではありません。「突発性難聴」でも「急性感音性低音難聴」でも耳鼻科の治療は大差ないからです。

結(ゆい)の鍼灸治療は病名よりも患者さん個人の状態、証(しょう)に重きを置いています。

耳の症状の患者さんは「すぐに再発しませんか」と心配されることが多いのですが、1~2年で再度来られる方はほとんどいません。

治療が終わった後は、良い身体の状態、良い証(しょう)を保って再発を防止するために、2週間に1回程度の治療を2回やり、約一か月間 様子をみることもあります。2024年9月掲載

両耳のつまり閉そく感 耳鳴が一ヶ月で治った

60代の女性が「2週間前から両耳がつまるようになり、閉塞感も出てきた」と来院されました。人の声が遠くに聞こえます。自分のしゃべる声もこもって聞こえます。右耳の耳鳴は何年も前からあります。今回は両耳が耳鳴りするようになりました。ふらつきも出てきました。

以前から背中が痛んでいたのですが右の首から肩にかけても痛むようになりました。寝つきも悪く、一度は夜中に目が覚めます。時々 口が苦く感じます。

耳鼻科に行きましたが、正確な診断名はつきませんでした。耳管の通気をしてみても症状が改善しません。かえってめまいがひどくなったように感じたので通気はやめています。

 

1週間に2回の頻度で治療を開始しました。一度の治療で人の声が遠くに聞こえるのも自分の声のこもるのも楽になりました。ただまた゛ぶり返します。

3回ほど治療すると背中の痛みが最初を10とすると2ぐらいと軽くなってきました。結局 1ヶ月8回 治療し、その10日後も症状の再発のないことを確認して治療を終わりました。アンケートは8回目の治療後にいただきました。

聴力検査の結果も大丈夫だったという連絡を後日いただきました。

 ◆アンケート回答

 

よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった、総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるという回答があり以下のようにコメントされました。

 両耳の閉塞感は全く感じなくなりました。耳鳴も日中は殆ど気にならず過ごせるようになり楽になりました。夜 等 静かになったときに耳鳴を感じる事はありますが、あまり気にせず寝る事ができます。耳からくるであろう身体の不調も整えていただき感謝しております。ありがとうございました。

◆考察

アンケートに「耳からくるであろう体の不調を整えて頂き」と書かれていますが、中医学では、肝鬱気滞(かんうつきたい)という身体の不調から、耳もつまり右の首から肩にかけても痛むようになったと考えます。気が滞ると、悪い熱をもつことがあります。頭の方で熱を持つと、口が苦くなったりします。そしてたいていは不眠になり、イライラがひどくなったりします。

私は耳周辺にだけでなく身体全体から治していきます。2018/08/23

 ※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

 ◆自筆のコメントはこちらから

患者さんの自筆のコメント

幼少期からの耳鳴がほぼ治った

患者さんは30代のやせた女性でした。幼少期からキーンという耳鳴がずっと続いています。鍼灸もいろいろ受けたが、耳鳴については変化がないということでした。ただ温灸を多用する結(ゆい)のような治療は受けたことがないとのことでした。

○○年4月から8月まで月2~4回の治療を続けたところ耳鳴は静かな場所で意識を集中してさがすとわかるといった状態までおさまりました。なにより身体が楽になり家事等で動いても疲れにくくなったことを喜ばれていました。

じつは自宅近くに鍼灸師の友人もいて、結(ゆい)に来ないときは私の指示したつぼに温灸をしてもらうこともいっしょにやりました。

 

◆アンケート回答 

1.非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がないという回答と2.よい効果があった。少し苦痛はあるが治療前と比べると少しは楽になったと間に ご自身で以下のように書かれていました。

苦痛があるという程ではないが全く何もないわけではない。ほとんど気にならなくなった。

以上のように書かれ以下のようにコメントされました。

総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今は1である。

耳鳴については普段 ほとんど気にならない程に改善した。それに伴い体のだるさや疲れやすさも改善し 毎年 梅雨から夏にかけての食慾不振やだるさ等いわゆる夏バテに悩まされていたが今のところ全くない。さらに嬉しい副作用(?)として顔のくすみが消え たるみもなくなった。

耳鳴だけでなくほかの不調についてもほとんどなくなり快適な毎日を送っている。先生の的確な判断と治療に大変感謝している。コメント以上

 

◆考察

耳鳴にもいろいろ種類があります。この女性は中医学的にいうと脾胃虚弱(胃腸が弱い状態)から気が耳に十分に届かなくなることで生じていた耳鳴でした。春から夏にかけてはのぼせることも多く、疲労感も相当なものでした。胃腸の弱さを治していきながら、耳も治療しました。2017年7月

 

◆自筆のコメントは以下からどうぞ

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

頭鳴り、耳鳴りが治療後 25時間で消えた!

80代の男性から、あわてた様子で電話がかかってきました。何か不調があると結(ゆい)にいらっしゃる患者さんです。立夏の数日前のことでした。

「頭のてっぺんの方でピー!と鳴りはじめた。耳鳴だかなんだかしらんが。」とのこと、頭のてっぺんで鳴るのも耳鳴の一種ですが、当院では患者さんが 納得されるように「頭鳴り」とよんでいます。

今日の午前3時に目が覚めたらピー!と鳴りはじめていたとのこと。肝陽上亢という状態でした。頭に虚熱があり、足が冷えています(足の冷えない肝陽上亢もあります)

さっそく鍼灸治療しましたが、その場では止まりません。連休も控えていたので、翌日 来てもらうことにしました。

翌日 話を聞くと「10時に床について、午前2時にトイレで起きた。もう一度 寝て午前4時に起きたら頭鳴りは消えていた」といいます。期間の経過した頭鳴り、耳鳴りはなかなかやっかいですが、新鮮なものはすぐに治ることがよくあります。再発予防の治療をして頭鳴り、耳鳴りの治療を終わりました。 

鍼灸は慢性症状だけでなく、新鮮な急性症状にもよく効きます。

患者さんからのアンケートには、コメントとして以下のように書かれていました。

午前3時にとつぜん頭鳴りが始まり驚きました。すぐにおさまるものと思っていましたが、なおらずここに来たしだいです。治療を受けて1日(24時間)でおさまりありがとうございます。2017/05

 

自筆のアンケートはこちらから
http://yuisuita.sblo.jp/article/179722688.html

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

原因不明の高音域の聴力低下、耳鳴が治った

田代さん(仮名)は30代の女性です。右耳の聴力低下で来院されました。2週間前から突然聞こえなくなったそうです。高音域の聴力が低下し、高音が変に聞こえます。肩もこって、手首も痛みます。手首をよく使う仕事の方です。耳鼻科では高音域の聴力低下で原因は不明との説明を受けられたようです。ストレスが関係しているかもしれないと田代さんはおっしゃいます。職場の人間関係がうまくいっていないようです。

2回 治療してすっかりよくなり、アンケートをお願いしました。

アンケートでは

◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。
◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

 

◆コメント

急に聴力低下耳鳴りが出現し耳鼻科を受診するも検査で高音域の聴力低下、原因不明との診断を受けビタミン剤と軽く血流を良くするお薬をいただいたのみで、1週間後に再受診と言われたものの、その後 数日で症状が悪化したため色々と検索しこちらに受診させていただきました。

針治療が初めてだったため少し不安でしたが痛いと訴えれば痛くないようにしてくださったり、常に声かけをしていただけて安心して治療を受けれました。実際の効果は驚くほどのもので1回目の治療で5割ほど症状が軽減し、生活に支障がなくなり2回目の治療で症状は全くなくなりただただ驚くばかりです。耳だけでなく肩こりや仕事で痛めた手首も同時に見てくださり身体の苦痛が一気になくなりました。本当にありがとうございました。また何かあった時はよろしくお願いいたします。コメント以上

 

◆解説

田代さんは子育て真っ最中のお母さんでした。仕事と子育てで睡眠時間も少なく4時間ほど。少しでも眠る時間を増やすようお願いしました。睡眠時間が少ないと耳鳴は悪化しますのでご注意ください。

ご本人がおっしゃるようにストレスの要素もあったようなので疏肝(そかん)作用というストレス軽減の作用をもつ経穴(つぼ)も組み入れて治療したところうまくいきました。2016年9月

◆自筆アンケートは以下l

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

難聴が治った

橘(仮名)さんは60代の女性です。2年前から耳に不自由を感じるようになりました。数人で話すると、聞き取りにくくなったのです。耳鼻科で左側の聴力が低下しているといわれました。右耳も何か響くような感じがする、耳鳴がするということでした。

一週間に一度の頻度で治療を開始。2回めの治療の後、「左耳がよく聞き取れるような気がする」とずいぶん改善しました。橘さんも喜ばれていました。

ただ2回目の治療後、1週間近く「なんだか寝た気がしない」「ずっと緊張している気持ちがする」という訴えも。

じつは脳を活性化させ、聴力の回復を意図したのですが、活性化がすぎてやや興奮状態になってしまったようです。次からはやや活性化しつつも、少し落ち着く治療に切り替えました。聴力は耳の機能だけではなく、脳の機能が大きく関係しています。私たちは耳を通して脳で音を聞いているのです。

今度はぐっすり眠れるようになり、7回、1ヵ月半治療したところでアンケートをいただきました。聴力はずいぶん回復しています。右耳の違和感もほぼなくなってきたのですが、たまに感じる時があるといった状態です。

橘さんに「よくなった左耳を使ったほうがいいのですか」と聞かれました。なるほど傷んだところはあまり使うなという指導が医療の世界ではよくあります。

「どんどん使ってください。」とお答えしました。大音響でなければ、使いながら機能を回復させたほうがいいのです。いわば耳のリハビリです。

2016/01/22

◆アンケートでは「よい効果があった。少し苦痛はあるがずいぶん楽になった。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【3~4】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

 

◆コメント

イヤホンを使って聞く時、以前は左右ボリウムを変えないと聞こえづらかったのですが、治療していただいて、ボリウムを大きくしなくても聞こえるようになりました。ありがとうございました。

 

◆自筆アンケートは以下から

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

耳のつまりと全身性エリテマトーデス(SLE)の関節痛

石川(仮名)さんは40代の女性です。3ヶ月前から左耳がつまりはじめ、耳鳴りがするようになった。近頃は右側もつまりはじめたという症状で来院されました。鼻もつまるそうです。

石川さんは全身性エリテマトーデス(SLE)という免疫異常の病気をお持ちで、SLEの症状のひとつに関節痛があります。来院されたのは冬で、手首や足首も痛み始めていました。

耳のつまりも関節の痛みも、石川さんの場合は気滞、気の滞りからきていました。気の滞りをなくす治療をすると、耳のつまりも、手首や足首の痛みもなくなりました。半月に5回の治療で症状はなくなりました。

治療終了後にアンケートをいただきました。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【1】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

 

◆コメント

初めての鍼灸治療だったのですが、こんなに効果があるとは知らなかったので驚きました。耳のつまり感が1回の治療でずいぶん楽になり本当に嬉しかったです。関節の痛みもすぐに消えました。感動しました。治療に通って本当に良かったです。また調子が悪い時はお世話になりたいと思います。有難うございました。

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。

耳鳴り難聴に吐き気もあった患者さん

30代の女性、篠田さん(仮名)は職場を休むことになりました。耳ではなく頭痛 と吐き気が突然始まり、仕事に行けなくなったからです。後でいただいたアン ケートによると「当初は頭痛と吐き気の症状が強かったため、内科で緊張型頭痛 と診断されました。痛み止めのロキソニンも効かずそうこうしているうちに聴こ えの悪さ、耳鳴り音割れが始まりました。どこまで悪くなっていくのか不安にな る中、先生に「治りますよ」といわれた時は本当に救われた気がしました。」と いう状態でした。低音も聞こえにくくなっています。突発性難聴です。

治療途中で職場復帰しながら1ヶ月ほど治療したところ耳はすっかりよくなりま した。職場復帰当初は腰がだるくて、1日の立ち仕事がつらかったのですがそれ もなくなりました。 突発性難聴は原因不明といわれていますが、中国伝統医学は主な原因を、耳の周 囲の気の滞りと考えています。気の滞りのおこる理由は各人それぞれですから、 耳の周囲の気の滞りをとるつぼに加え、患者さん個々に合わせてつぼを選びます。

篠田さんの場合は無理に無理を重ねた結果でした。職場での責任が重くなり子育 ても忙しい。がんばり屋さんが気力で乗り切ろうとしたけれど身体が悲鳴を上げ たのです。顔はほてりやすく足は冷たい。身体の上と下の気がうまく巡っていま せん。上逆(じょうぎゃく)といいます。上逆から吐き気もおこります。こういう 人は疲労を感じにくいタイプ、無理ができるけれど突然倒れたりもしやすいので す。篠田さんには「あなたは人よりも疲労を感じるセンサーが弱いのだから、80 パーセントぐらいのがんばりで実は100パーセントやっているのですよ」と助言 させていただきました。

 

篠田さんのアンケートへの回答

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