〇〇年10月に30代の男性が来院されました。7月に工場で脱水症になった後、鼻の左側で鼻呼吸するのが苦しくなったという訴えです。鼻呼吸はできるようになりましたがレントゲンで副鼻腔炎と診断されています。
左耳もつまります。頭がぼおっとしてきて何もできなくなります。左手もしびれてきます。胸が苦しくなります。車を運転すると症状がきつくなります。上も向けません。上を向くと苦しくなります。中医学的には鼻と耳周囲の経絡、気の流れが滞っている状態です。鼻の流れ、経絡は胸にも通じているので胸も苦しくなります。症状は違うのですがパニック障害と似た治し方で治ります。
いったんは2回の治療で治りました。アンケートでは以下のコメントをいただきました。
【コメント】 耳鼻科に行っても全然 治らなかったのですが1度 治療していただいただけで耳のつまり感がすごくよくなり車の運転も問題なくできるようになりました。
ただ2週間後にまた鼻がつまり、左耳がつまるようになったので治療を再開、今度は一か月に5回治療して再発のないことを確認してから、治療を終わりました。
【コメント】おかげで車の運転も気にせずできるようになりました。鼻がつまると少し耳が気持ち悪いですがすぐに気にならなくなりますし本当にありがとうございました。
【考察】
蓄膿 副鼻腔炎と診断されていますが、それはあくまで気の流れを滞らせるきっかけにすぎません。副鼻腔炎で耳はつまりますが、普通は車の運転はできます。脱水症の前から自覚症状は少ない副鼻腔炎はあったのかもしれません。脱水症から自律神経が不調になり手がしびれたり胸が苦しくなってきたのでしょう。耳鼻科で治らないと今度は心療内科を紹介されるようなケースです。鍼灸は耳鼻科も心療内科の領域もカバーできます。
発症してからの期間が短かったこともあり2か月に8回の治療で治りました。2022年9月
みなさんは、病気のデパートのような患者さんと思われるかもしれませんが、これぐらいあわせ持つ患者さんは当院では、そう珍しくはありません。病気は身体の中心線の任脈(にんみゃく)督脈(とくみゃく)という経絡、気の流れの上にあります。任脈督脈をうまく調整していくと、すべての病気を一度に改善させていくことができます。
貝原(仮名)さんは50代初めの男性、うつ病で休職と復職を何度かされています。なんとか復職したものの、もうひとつ身体がすっきりしない、不安感が強く、眠れないということで09年2月下旬に来院されました。お医者さまからは上記のようにたくさんの病名をいただいています。数年前に貝原さんの腰のX線写真をみたお医者さまは「よく歩けますね。70代の老人のような腰の骨ですよ」と言われたそうで、脊中管狭窄症からくる足のしびれについてはあきらめていらっしゃいました。
一ヶ月に6回ほど治療したところ、普通に不安感なく仕事ができるようになり、自殺衝動もなくなりました。よく眠れます。蓄膿(副鼻腔炎)からの鼻汁も出なくなり、呼吸も楽になりました。前立腺肥大症も改善し、小水もすっきり出るようになりました。足のしびれはなくなりましたが、腰痛が残りました。
その後、週一回の治療を続けたところ、5月の終わりには腰痛もなくなり、頚椎症からの手のしびれも消えました。5月は神戸発の新型インフルエンザに関連して貝原さんの仕事が多忙となったのですが、これも乗り切ることができました。
新型インフルエンザ騒動の時に、不安感やうつ症状が再発しなかったので「大丈夫!あなたはもう治っているよ」と励ましたことが記憶に残っています。
腰のX線写真の様子は今も数年前と同じ筈ですが、きちんと気がめぐるようになると症状は消えます。骨は治らなくても、病気は治ります。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少しだけ変えている場合があります。ご了承ください。
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